手ぬぐいの寸法とかぶり方の種類が絵写真入りで載っている本はないか。(2004年)

2015/06/08

 手拭は古くは神事などに用いられる上流階級の専用物でしたが、鎌倉時代頃から実用的なものとなりました。
江戸時代になると、さらに民間や武士の間で広く使われるようになり、利用法も多方面に及びました。手拭いの寸法は一定せず、古くは三尺、四尺、五尺など(【資料1】『日本史モノ事典』によると、江戸末期にはほぼ鯨尺2.5尺)、今日では通常幅34-36センチ、長さ94-96センチのものが用いられています。(【資料2】『日本史大事典4』より)
 被り方は「姉様かぶり」「大尽人かぶり」など多種におよびます。参考資料【資料3】~【資料8】に図や写真があります。

(参考資料)

【資料1】『日本史モノ事典』(平凡社 2001年 請求記号:2100 / 735 / 001)
【資料2】『日本史大事典4』(平凡社 2007年 2100/L465/4)
【資料3】『歌舞伎・衣裳と扮装』(相馬晧著 鳥居清言画 大日本雄弁会講談社 1957年 請求記号:7746 / L2 / 57)
【資料4】『染絵てぬぐい』(川上桂司著 明治書院 1986年 請求記号:7538 / L6 / 86)
【資料5】『てぬぐい展』(大田区立郷土博物館 2004年 請求記号:M3652 / OT-1 / 39)
【資料6】『しるしばんてん』(岩田アキラ著 駸々堂出版 1989年 請求記号:7538 / 5 / 89)
【資料7】『大江戸復元図鑑 庶民編』 (笹間良彦著画 遊子館 2003年 請求記号:3821 / 290 / 1)
【資料8】『図説江戸 4 江戸庶民の衣食住』(竹内誠監修 碧水社編 学習研究社 2003年 請求記号:2105 / 1089 / 4)
【資料9】『ニッポンのサイズ―身体ではかる尺貫法』石川英輔 講談社 2012年 請求記号:6090 / B17 / 012 p.85~93

 

(備考)

TOKYO DIGITAL MUSEUM(江戸東京博物館蔵)「姉さんかぶりの女性たち」(明治後期)  http://digitalmuseum.rekibun.or.jp/app/collection/detail?id=0199750474&w=%8E%6F%82%B3%82%F1window open  (2014/9/5確認)

 

(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000013896window open