【資料1】『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 2』「常磐線(東北線の部)」項によると、「隅田川駅」は、明治29年12月25日開業であり、【資料2】『新修荒川区史』下巻によると、「日本鉄道株式会社の経営当時に、貨物専用駅として創設されたもの」。
「常磐線」は他の呼称だったが【資料3】『鉄道辞典 上巻』によると、「明治39・11鉄道国有法によって国鉄に移管、常磐線と呼称することとなった」。
【資料4】『明治前期・昭和前期東京都市地図 1 東京東部』所載の地図に明治42年の隅田川停車場を見ることができる。
詳しくは下部「参考資料」をご覧ください。
※現在の「隅田川駅」を国土地理院地図(https://maps.gsi.go.jp/)で探すと、東京都荒川区南千住4丁目に見ることができる(現在はJR貨物・JR東日本所管)。
(参考資料)
- 【資料1】『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 2』日本交通公社出版事業局 1998年10月1日 6865/16/2 p.437-438
- 【資料2】『新修荒川区史』下巻,荒川区,1955. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/3040160 (参照 2025-11-19) p.651「日本鉄道株式会社の経営当時に、貨物専用駅として創設されたもので、創設の年月は明治29年12月25日」
- 【資料3】『鉄道辞典 上巻』日本国有鉄道/編 日本国有鉄道 1958年3月31日 6860/1/1 p.800によると「明治39・11鉄道国有法によって国鉄に移管、常磐線と呼称することとなった」 (『鉄道辞典』上巻,日本国有鉄道,1958. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2486209 (参照 2025-11-19) )
- 【資料4】『明治前期・昭和前期東京都市地図 1 東京東部』清水靖夫編集 貝塚爽平監修 柏書房 1995年 2913/L787/1 p.190
- 【資料5】『駅名来歴事典 国鉄・JR・第三セクター編』石野哲/著 JTBパブリッシング 2022年12月1日 6865/60/0022 p.120
- 【資料6】『荒川区史』上巻,東京都荒川区,1989.3.. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13142486 (参照 2025-11-18) p.1186-1188「隅田川貨物停車場の開設・拡大」によると「明治29年12月、日本鉄道株式会社は南千住町内に新設中の隅田川駅に船溜・運河を開削し」とある
- 【資料7】『荒川区史』下巻,東京都荒川区,1989.3.. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13133067 (参照 2025-11-19) p.1097「明治30年(1897)4月に開業した隅田川駅」
- 【資料8】荒川区史編纂委員会 編『荒川区郷土史年表』,荒川区,1954. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/2990371 (参照 2025-11-19) p.89 年表によると明治29年12月25日「隅田川貨物停車場が創設された」
- 【資料9】高田隆成 著『あらかわの史蹟 : 文化の流れに史蹟・文化財を探る』,荒川史談会,1973. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9640288 (参照 2025-11-19) p.87「隅田川貨物駅(南千住4-1)」の説明として「明治以来の東京の産業発展に伴う貨物駅として隅田川水運もかねての適地として明治29年に開設されている」
- 【資料10】『隅田川の歴史』かのう書房/編 かのう書房 1989年7月20日 2136/281/89 p.167-178「隅田川駅の今と昔」によると「隅田川駅が創業したのは、明治30年4月1日のことでした」 (かのう書房 編『隅田川の歴史』,かのう書房,1989.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13141599 (参照 2025-11-18)i)
- 【資料11】『東京の産業遺産 23区 産業考古学シリーズ 3』金子六郎/著 アグネ技術センター 1994年6月10日 6021/17/94 p.204によると「明治30年4月開設」 (金子六郎 著『東京の産業遺産 : 23区』,アグネ技術センター,1994.6. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13110782 (参照 2025-11-18) )
- 【資料12】『文化財保護推進員活動報告書』,東京都荒川区教育委員会,1994.3. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13282493 (参照 2025-11-19) p.52-54 年表によると「明治30年11月隅田川貨物取扱所を隅田川駅と改称」
- 【資料13】発掘写真で訪ねる荒川区・足立区古地図散歩 明治・大正・昭和の街角 北豊島郡・南足立郡の時代にタイムトリップ! 坂上正一/著 フォト・パブリッシング 2022年5月1日 2136/1211/0022 p.82-87 明治42年・大正10年地図には「隅田川貨物停車場」、昭和32・62年地図に「隅田川駅」、昭和62年地図に「隅田川貨物駅」と記載されている。
- 【資料14】『東京史跡ガイド 18 荒川区史跡散歩 東京史跡ガイド18』高田隆成,荒川史談会著 学生社 1996年 2913/659/18 p.37「西の汐留貨物駅とならんで東の水陸両用の貨物駅として開業したのは明治30年4月1日で隅田川貨物取扱所といい、明治34年10月1日隅田川貨物駅と名称を変えている」 (高田隆成, 荒川史談会 著『荒川区史跡散歩』,学生社,1992.10. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/13134296 (参照 2025-11-19))
- 【資料15】『東京史跡ガイド 18 荒川区史跡散歩 18』高田隆成/著 學生社 1978年11月5日 2913/370/18 p.38 「西の汐留貨物とならんで東の水陸両用の貨物駅として開業したのは明治28年のことである」 (高田隆成 著『荒川区史跡散歩』,学生社,1978.11. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9641549 (参照 2025-11-19))
- 【資料16】『東京の美しいドボク鑑賞術』北河大次郎/他著 エクスナレッジ 2023年5月1日 5109/25/23
(関連リンク)
JR貨物(http://www.jrfreight.co.jp/)(2025/11/19確認)
国土交通省図書館 https://www.mlit.go.jp/about/kanbo01_hy_002608.html(2025/11/19確認)
鉄道博物館 https://www.railway-museum.jp/(2025/11/19確認)
国土地理院地図 https://maps.gsi.go.jp/(2025/11/19確認)
(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000098948