隅田川の桜はいつ、だれが植えたのか。(2001年)

2015/06/08

 享保2(1717)年に八代将軍徳川吉宗によって植樹されたとする文献が多いが、それ以前の寛永年間説など諸説ある。

 

(回答プロセス)

【資料1】によると、寛永年間(1624~44)に植樹されたのが始めとしており、徳川吉宗時代の享保2(1717)年と享保11(1726)年に 補植されたとする。

【資料2】によると、『新編武蔵風土記』の記述から享保17(1732)年の説を紹介する。

【資料3】『遊歴雑記』(文政11年)によると、享保年間に官命で植樹され、延享、明和、寛政年間に補植した、としている。

【資料4】『新選東京名所図会』(明治31(1898)年 東京東陽堂)の山下重民の考証を紹介。享保年間に徳川吉宗によって植樹されたとしている。

【資料5】『墨堤植桜之碑』(明治20(1887)年建立)の四代将軍家綱(1652~79)が常陸国桜川の桜を移植説、江戸末期の作家淡島寒による正保年間(1644~48)説、弘福寺開祖鉄牛和尚による延宝年間(1673~80)説を紹介している。

【資料6】【資料7】【資料9】享保2(1717)年5月植樹されたとする。

【資料8】享保の頃将軍の命で植樹したとする。

 

(参考資料)

【資料1】『都史紀要39 レファレンスの杜』東京都公文書館 2003年 C36/2136/5-39 (p.19)

【資料2】『江戸風物誌2 隅田川物語』川崎房五郎 桃源社 1976年 3821/119/2 (p.122-124)

【資料3】『墨東外史すみだ』墨田区役所 1967年 C3624/2136/8 (p.722)

【資料4】『墨田区史 前史』墨田区  1978年 C3624/2136/11-1 (p.431-437)

【資料5】『隅田川と江戸庶民の生活』高柳金芳著 国鉄厚生事業協会 1984年 2136/138/84 (p.84-87 その後の植樹についても)

【資料6】『東京市史稿 遊園篇1』東京市 1929年 C3610/2136/23-01 (p.874)

【資料7】『桜を愛でる 花見の今昔』 東京都,江戸東京たてもの園編 [真下祥幸執筆] 東京都,江戸東京たてもの園 2009年 M3666/TO-2/53 (p.12)

【資料8】『江戸名所花暦 生活の古典双書 8』岡山鳥著 長谷川雪旦画 今井金吾校注 八坂書房 1979年 2913/15/79 (p.27)

【資料9】『桜 1』(ものと人間の文化史 ; 137-1) 有岡利幸著 法政大学出版局 2007年 6277/5/1 (p.260)

 

(備考)

墨田区(区の歴史)  http://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/siryou/kyoudobunka/mame/tuusi.htmlwindow open  (2016/3/18確認)によると、享保2(1717)年5月徳川吉宗によって植樹された。

すみだ郷土文化資料館(墨田区)  http://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/siryou/kyoudobunka/index.htmlwindow open  (2016/3/18確認)

「隅田川花見」歌川国芳画(TOKYO DIGITAL MUSEUM)  http://digitalmuseum.rekibun.or.jp/app/collection/detail?id=0191210415&w=%8B%F7%93%63%90%ECwindow open  (2015/3/19確認)

 「隅田川東岸花見図」歌川国貞画(TOKYO DIGITAL MUSEUM)  http://digitalmuseum.rekibun.or.jp/app/collection/detail?id=0189200740&ss=01&w=%89%D4%8C%A9window open  (2017/3/25確認)

(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000013733window open