正月遊びの定番、福笑いの起源は江戸時代か。(2014年)

2015/06/08

 明確な年代は不明です。江戸中~後期頃には福笑いの原型といえるものが存在したと考えられますが、正月の遊びとして定着したのは明治以降のようです。

(回答プロセス)

【資料1】【資料2】によると、江戸後期から行われていたことが推測できるが、発祥は定かではない。正月遊びとして盛んに行われるようになったのは明治(中期)以降。

【資料3】によると、(おかめは)江戸中期以降、福笑いの顔に用いられた。

【資料4】では、「絵本大人遊」(寛文5年(1793))より、福笑いに類似した遊び”猜圏画(にんぎょうのくび)”(こより紐で顔型をつくり、目かくしをして顔のパーツをつくらせる遊び)を紹介している。

【資料5】によると、大人の酒宴で遊ばれた「闇細工」が、江戸中期以降子供遊びの「お亀の顔つけ」に変化し、別名「お多福」「おふく」などと呼ばれ正月遊びに登場するようになり、明治以降印刷機の近代化によって広く普及したとしている。

【資料6】各種図柄あるが発行年なし。

【資料7】~【資料11】には江戸時代の遊びや玩具について記述があるが、福笑いについてはなし。

(参考資料)

【資料1】『童遊文化史 考現に基づく考証的研究 第4巻』半沢敏郎著 東京書籍 1980年 3845/25/4 (p.3-5)

【資料2】『おもちゃ博物館 6 双六・福笑い』多田敏捷編 京都書院 1992年 7590/L45/6 (p.6)

【資料3】『日本民俗大辞典 上』福田アジオ他編 吉川弘文館 1999年 3821/26/1 (p.243)

【資料4】『遊びの大事典』増田靖弘編 日本レクリエーション協会監修 東京書籍 1989年 7819/7/1 (p.546)

【資料5】『江戸の子供遊び事典』中田幸平著 八坂書房 2009年 3845/49/0009 (p.116-117)

【資料6】『童遊文化史 考現に基づく考証的研究』別巻 半沢敏郎著 東京書籍 1980年 3845/25/5 (p.446-449)

【資料7】『浮世絵のなかの子どもたち』江戸子ども文化研究会編 くもん出版 1993年 7218/L282/93

【資料8】『嬉遊笑覽』上下 文政13年刊 喜多村信節撰 近藤圭造校訂 名著刊行会 1969年 9146/122/1~2

【資料9】『江都二色』安永2年刊 北尾重政画(『新編稀書複製会叢書』第37巻 中村幸彦,日野竜夫編 臨川書店 1991年 0817/3/37

【資料10】『江戸子ども百景 公文浮世絵コレクション』中城正蕘編 河出書房新社 2008年 7218/501/0008

【資料11】『浮世絵に見る江戸の子どもたち』くもん子ども研究所編著 小学館 2000年 3845/45/000

(関連事例)

「福笑いの図案を見たい」香川県立図書館  http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000032921window open (2014/5/29確認)

「新板手遊尽し」歌川重宣(くもん子ども浮世絵ミュージアム)  http://www.kumon-ukiyoe.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=104window open  (2014/7/12確認)

「子供遊び尽くし」歌川芳虎(くもん子ども浮世絵ミュージアム)  http://www.kumon-ukiyoe.jp/index.php?main_page=product_info&cPath=5_6&products_id=188window open  (2014/7/12確認)

 

(レファレンス協同データベース版)

http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000136423window open