■国本武春

1960年　千葉県生まれ。

1980年　名曲師東家みさ子に浪曲三味線を師事。

1981年　東家幸楽に入門。国本武春を名乗り、浪曲師となる。

1982年　寺山修司の演劇に参加するなど数々のライブに出演。

1987年　ニューヨーク、ボストンで各国のアーティストと共演。この頃から三味線にギターのフレーズを取り入れた独自の三味線奏法を開発。ロックやバラードに「忠臣蔵や民話・昔話」が合体した“弾き語りスタイル”を確立。古典浪曲、音楽活動、芝居、ミュージカルなど多方面で活躍。音楽と語りを担った短編アニメ「頭山」は米国アカデミー賞にノミネート。ブロードウェイ・ミュージカル「太平洋序曲」ではニューヨーク公演にも参加。

2003年から１年間、文化庁の第一回文化交流使として米国テネシー州で歌手、三味線奏者、ストーリーテラーとして活動。ブルーグラスバンドを結成し日米で公演。 1999年　平成10年度 国立演芸場 花形演芸大賞 大賞受賞。

2002年　平成13年度 国立演芸場 花形演芸大賞 大賞受賞。 浪曲中興の祖、桃中軒雲右衛門から続く「忠臣蔵」は国本武春のライフワーク。日本浪曲 協会副会長。

■沢村豊子（曲師）

1937年　福岡県生まれ。

1948年　山本艶子師の指導で浪曲三味線の修行にはいる。 戦後、大御所の合三味線を務めたベテラン曲師。音色の美しさに定評がある。DVD「浪曲三味線 沢村豊子の世界」