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特別展「珠玉の輿〜江戸と乗物〜」

開催概要 関連事業 展示構成 展示作品  


江戸時代、身分の高い女性が使用した女乗物(おんなのりもの)や輿(こし)は、蒔絵や金工など時代の粋を集めてつくられ、まさに”動く御殿”とも呼ぶべき豪華なものでした。本展は、そうした女乗物を中心とした江戸時代の貴重な乗物を一堂に集めた、これまでに例のない展覧会です。
当時、貴人が乗った乗物の通行は、その所有者の権威を示すパレードの意味があり、身分によって、使うことのできる乗物の種類や仕様にも厳密な制限がありました。「乗物」を通じて、江戸という時代の一断面を浮き彫りにすることができるのです。
今回、2008年7月にアメリカで確認され話題となっている、天璋院篤姫が婚礼時に使用した乗物が、初公開となります。 この機会に是非ご覧ください。
”珠玉(たま)”のように美しい女乗物の世界が会場でお待ちしております。


                
開催概要

江戸東京博物館開館15周年記念
特別展 「珠玉の輿〜江戸と乗物〜」
開催期間 2008年12月16日(火)〜2009年2月1日(日)
開催場所 東京都江戸東京博物館 1階 企画展示室

〒130-0015 東京都墨田区横網1-4-1
JR総武線両国駅西口徒歩3分、都営大江戸線両国駅A4出口徒歩1分
都バス  錦27・両28・門33系統、夢の下町観光路線バス「都営両国駅前」徒歩3分
開館時間 午前9時30分〜午後5時30分(土曜日は午後7時30分まで)※入館は閉館の30分前まで
※1月2日、3日は午前11時より開館
休 館 日 12月22日(月)、28日(日)〜1月1日(木)、5日(月)、26日(月)
お問合せ TEL 03−3626−9974(代表)
主 催 財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、読売新聞社
協 力 日本航空
観覧料金
特別展観覧券 特別展・常設展共通券 前売観覧券
一般

1,200円(960円) 1,440円(1,150円) 1,000円
大学生・専門学校生

960円(760円) 1,150円(920円) 760円
中学生(都外)・
高校生・ 65歳以上
600円(480円) 720円(570円) 400円
小学生・中学生(都内)

600円(480円) なし 400円

※ ( ) 内は20名以上の団体料金。
※ 共通券は江戸東京博物館にて販売いたします。
※次の場合は観覧料が無料です。
  未就学児童。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・
  被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)。
※小学生と都内在住・在学の中学生は、常設展観覧料が無料のため共通券はありません。
※前売券は、10月23日〜12月15日に発売。12月16日以降会期中は当日料金にて販売。
※チケット販売所:江戸東京博物館、 チケットぴあ TEL 0570-02-9999(Pコード986-291)
  ローソンチケット TEL 0570-000-777(Lコード39142) 、
  CNプレイガイド TEL 0570-08-9999、 イープラス ( http://eplus.jp )


別展 「珠玉の輿〜江戸と乗物〜」展示資料目録

出品目録をダウンロードする
※作品リストを表示するには、「Adobe Reader」が必要です。

関連事業

記念講演会「珠玉の輿〜江戸と乗物〜」(仮題)
日 時 2009年1月17日(土) 15:00〜17:00
会 場 江戸東京博物館 1階ホール
定 員 400名
受講料 無料
※ただし当日は、特別展「珠玉の輿」の観覧券もしくは半券をご持参ください。
出演者 竹内誠(江戸東京博物館館長)、齋藤慎一(同館学芸員)ほか
応 募 往復はがきによる事前申込。
  • *1枚のはがきで1名の応募とさせていただきます。
  • *往復はがきに、ご希望の講演会名・日付・住所・氏名・年齢・電話番号を明記の上、下記あて先までお送りください。
  • *申込多数の場合は抽選の上、受講券をお送りいたします。
応募先 〒130-0015 東京都墨田区横網1-4-1 江戸東京博物館「珠玉の輿」記念講演会係
締 切 2008年12月26日(金) 消印有効 終了しました

展示構成

プロローグ
江戸時代の乗物といえば、駕籠がイメージされるでしょう。庶民が利用した早駕籠は、楽に、そしてスピーディーに移動することを目的としており、床面が天井よりも狭くなっているのが特徴です。
これに対し、大名などが使用した乗り物は、家の形をしており、立派なものでした。そして大名行列に象徴されるように、権威をアピールするためにゆっくりと進む点が、庶民の早駕籠と大きく異なります。
プロローグでは、駕籠の写真などを展示しながら、乗物の種類や概念などについて触れます。


1 徳川家康と乗物
豪華な装飾を帯びている女乗物に対して、男性の所用品には実用性の高さが感じられます。今回は、徳川家康の乗物や身の回りの品を展示します。網代に溜塗りを施した家康の乗物は、一見質素に見えますが、立派な格式を持ったものでした。また「豊臣家大老連署定書」などの資料を見ると、家康も地位が向上するにともなって、より上位の乗物を使用できるようになっていったことがわかります。


2 大名と乗物
晴れやかな大名行列の中心には、乗物がありました。しかし、大名といえども自由に乗物に乗れたわけではありません。「武家諸法度」などで、厳しく規制されていたのです。ここでは、「日吉山王社参詣図屏風」や津山松平家の所用品などを通して、当時の大名の乗物について探ります。貴人の顔を見ることができなかった時代、庶民にとっては参勤交代などで目にする乗物は、将軍や大名そのものと言ってよいでしょう。それだけに、乗物が持つ存在感は重要だったのです。


3 女乗物の世界
女乗物の外装の模様の美しさや内装の絵画の見事さは、驚くほどです。こうした女乗物にも、身分格式によってルールがありました。例えば、唐草文様に両家の家紋が据えられる模様の蒔絵は通常、大名家・将軍家の婦人が所用者となり、それ以下の人には認められませんでした。
また黒塗りが主流である女乗物のなかで、梨子地の女乗物は例外的な存在です。現存するものはわずか四挺しか確認されておらず、それらはすべて徳川家一門の女性が所用者でした。女乗物は所用者の身分を表現しているのです。
本展の目玉といえる女乗物のコーナーでは、江戸前期の将軍家の息女の所用品である「梨子地葵紋散松菱梅花唐草文様蒔絵女乗物」をはじめとする五挺を展示。NHK大河ドラマ「篤姫」で注目を集めた、篤姫の義母・本寿院所用の乗物も登場します。贅を尽くしたその美しさに、思わず目を奪われます。


4 和宮と輿
第14代将軍・徳川家茂との政略結婚で、幕末の悲劇のヒロインとして知られる和宮の葵紋の金具が据えられた輿が登場します。女性社会では一本の担ぎ棒で担ぐ乗物が主流でしたが、その形式と異なる、「輿」が使われたことは天皇家出身という身分の差を表現しているようです。昨年、江戸東京博物館が新たに発見した婚礼調度品も展示。和宮の生活を偲びます。


エピローグ
各地の城下町でも、貴人の乗物を目にすることはあったでしょう。しかし参勤交代で大名が集まり、その大名の正室が住むことが定められていた江戸は、当時の”高級車”である乗物が集中する場所でした。首都という特性が生んだこの現象は、現代の東京にも通じるところがあります。
さらに江戸には、出開帳に際して仏様を運んだ輿をはじめとするさまざまな乗物がありました。エピローグでは、江戸絵図を背景に、雛道具の女乗物を並べ、貴人が集った江戸の様子を再現。清凉寺釈迦如来像が両国回向院に出開帳した際に使われた、白檀塗の御乗輦が最後を飾ります。


主な展示作品
※展覧会では、作品保護のため、会場内の照明を暗くしております。

梨子地葵紋散松菱梅花唐草文様蒔絵女乗物 日吉山王社参詣図屏風 千代田之大奥 御遊山 黒塗梅唐草丸に三階菱紋散蒔絵女乗物

登営行列図(部分) 梨子地葵紋散松菱梅花唐草文様蒔絵女乗物(内部) 御所人形「打ち出の小槌を曳く童子」 松竹梅椿剣酸漿紋蒔絵女乗物

村梨子地葵葉菊紋散花桐唐草蒔絵眉作箱 松竹梅椿剣酸漿紋蒔絵女乗物(内部) 松竹梅椿剣酸漿紋蒔絵女乗物(前方より) 村梨子地葵葉菊紋散花桐唐草蒔絵天目茶碗


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