2011.05.01(Sun)〜2011.05.22(Sun)

2011.05.01(Sun)〜2011.05.22(Sun)
百鬼夜行に代表されるように、日本には古く平安時代から妖怪や鬼の話が伝えられています。これら妖怪たちは人間を脅かしたり、襲ったり、逆に退治されるなど、人間とは長い付き合いですが、今回紹介する豆腐小僧が生まれたのは比較的新しく、江戸時代中期とされています。この豆腐小僧、書物によれば雨ふりの夕暮れに現れるとされていますが、何をするかというと、豆腐を持って立っているだけという、およそ妖怪らしくない妖怪です。こんな豆腐小僧が江戸の人びとの間に広まったのは、江戸時代に流行った黄表紙という挿絵入りの絵本でした。それ以外にもカルタや双六などにも登場した豆腐小僧ですが、折しも天明2(1782)年には「豆腐百珍」という本が出版され、豆腐人気とも重なったようです。そこで、今回の展示では、本格3Dアニメ映画として現代によみがえった「豆富小僧」の出発点である、江戸時代の「豆腐小僧」を御覧ください。
【場所】5階常設展示室「出版と情報コーナー」
【会期】2011年(平成23年)5月1日(日)~5月22日(日)
豆腐小僧が描かれた黄表紙をはじめ、化け物を題材とした読み物や、豆腐に関連した書籍を資料やパネルで紹介します。
・怪化競箱根歌舞伎 ( 寛政 8 年/楽山人馬笑著 )
・狂言竒語 古今化物評判 ( 寛政 5 年/慈悲成著 )
・変化物春遊 ( 江戸時代/焉馬著 )
・豆腐百珍 ( 天明 2 年/酔狂道人著 )
・化物見越松
■ミュージアムトーク「豆腐小僧、あらわる!」
担当学芸員が解説します。
5月3日(火・祝)、4日(水・祝) 日本橋下集合 16:00~30分程度
The Tokyo Metropolitan Edo-Tokyo Museum was opened in 1993 and has been in operation for about 30 years. During this time, the museum's facilities and equipment have deteriorated over the years, and the museum will be closed for major renovations, including a complete renewal of equipment and facilities.