企画展 5F

2018年08月07日(火)〜10月08日(月)

東京150年

 展示趣旨

1868年(慶応4)7月17日、江戸を東京と改める詔書が発せられ、東京府が設置されました。この時誕生した「東京」は、今年で150年の節目を迎えます。維新の混乱の中からスタートした東京の街は、震災や戦災などによって幾度となく傷つきながらも、そこに暮らす多くの人々の尽力によって復興を遂げ、首都として発展を続けました。
本展では、東京という都市がどのような姿で始まり、そして150年の間にどのように変化をしていったのかを、写真や映像、そしてそれぞれの時代に製作された地図などから展観します。また、首都としてのふさわしい姿と機能を求め、幾度も立案されながら完全な実施にはいたらなかった過去の都市計画にも着目し、そこに描かれた「幻の」東京についても紹介していきます。

開催概要

会期

2018年8月7日(火)~10月8日(月・祝)

会場

東京都江戸東京博物館 常設展示室内 5F企画展示室
電話番号:03-3626-9974(代表)

 

・JR 総武線 両国駅西口、徒歩3分・都営地下鉄大江戸線「両国(江戸東京博物館前)駅」A3・A4出口、徒歩1分・都バス:錦 27 ・両 28 ・門 33 系統、墨田区内循環バス「すみだ百景すみまるくん・すみりんちゃん(南部ルート)」
「都営両国(江戸東京博物館前)駅」下車、徒歩3分

開館時間

午前9時30分~午後5時30分 
土曜日は午後7時30分まで

8月10日・17・24・31日(各金曜日)はサマーナイトミュージアムのため午後9時まで

※入館は閉館の30分前まで

休館日  8月20日(月)・27日(月)、9月3日(月)・25日(火)
主催 東京都、江戸東京博物館
観覧料金 常設展観覧料でご覧になれます。

観覧料
一般 600円(480円)
大学生・専門学校生 480円(380円)
中学生(都外)・高校生・65歳以上 300円(240円)
中学生(都内)・小学生以下 無料

 

*(  )内は20人以上の団体料金。消費税込。

 

*中・高・大学・専門学校生の方は学生証を、65歳以上の方は年齢を証明するもの(健康保険証・運転免許証など)のご提示をお願いいたします

 

*次の場合は常設展観覧料が無料です。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)。入館の際は各種手帳等のご提示をお願いします。

 

*毎月第3水曜日(シルバーデー)は、65歳以上の方は常設展観覧料が無料です。年齢を証明できるものをお持ちください。

 

*家族ふれあいの日(8月18日・19日、9月15日・16日)に観覧の、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住)2名の料金が半額となります。保護者が都内在住者であることを証明できるものをお持ちください。

 

*8月10・17・24・31日(各金曜日) はサマーナイトミュージアムのため午後9時まで開館いたします。午後5時からは常設展観覧料がサマーナイトミュージアム割引で学生・中高生無料、一般・65歳以上は団体料金となります。

 

 

展示構成

 第1章 明治の東京と市区改正

 1868年(慶応4)7月17日、江戸を東京と改める詔書が発せられ、東京が誕生しました。当初維新の混乱から荒廃していた東京の街は、銀座煉瓦街の建設などにより徐々に近代化を進め、そして1884年(明治17)に東京府知事芳川顕正の提言を受け動き出した「市区改正」によって、変貌を遂げます。本章では、東京のなりたちと初期のあゆみ、そして最初の都市計画である市区改正事業について、当時の地図や写真から展観します。

<主な展示資料>

 東京府庁舎(初代)

東京府庁舎(初代)

明治前期

江戸東京博物館蔵

 

 修正市区改正及品海築港略図

修正市区改正及品海築港略図

1885年(明治18)

江戸東京博物館蔵

 

 銀座中央新聞社号外張出

銀座中央新聞社号外張出

1894年(明治27)頃 徳大寺公弘撮影

江戸東京博物館蔵

 

 第2章 関東大震災と帝都復興計画

 市区改正などの成果によって、東京には首都にふさわしい近代的な街並みが形作られました。しかし、1923年(大正12)9月1日の関東大震災によってそれらの多くは倒壊、焼失の憂き目に遭ってしまいます。焼け野原となった東京を復興すべく動き出したのが、帝都復興計画でした。本章では、関東大震災の被害と、帝都復興計画がもたらした東京の変化について紹介します。

<主な展示資料>

 日本橋周辺の空撮写真(絵葉書)

日本橋周辺の空撮写真(絵葉書)

1922年(大正11)頃

江戸東京博物館蔵

 

 関東大震災の被害 京橋より銀座方面

関東大震災の被害 京橋より銀座方面

1923年(大正12)

江戸東京博物館蔵

 

 復興局公認 東京都市計画地図

復興局公認 東京都市計画地図

1924年(大正13)5月15日

江戸東京博物館蔵

 

 第3章 戦災復興と1964年東京オリンピック

 震災から復興を遂げ、モダンな街並みが整備された東京は、続く戦争と空襲の惨禍により再び焦土と化してしまいます。戦後、東京を理想的な都市へと生まれ変わらせるべく、戦災復興計画が立案されますが、様々な問題により頓挫し、実施に至ったのはごく限られた事業だけでした。そして、東京は好景気と民間の力に支えられ復興し、時代は高度経済成長期へと移ります。本章では、昭和に入ってからオリンピックに至るまでの東京の変化を振り返ります。

<主な展示資料>

 新宿駅から見た東口方面の様子

新宿駅から見た東口方面の様子

(三越・伊勢丹) 1945年(昭和20)

ジェターノ・フェーレイス撮影/PPS通信社

江戸東京博物館蔵

 

 戰災焼失區域表示 帝都近傍圖 新制二十二區補入

戰災焼失區域表示 帝都近傍圖 新制二十二區補入

1947年(昭和22)

江戸東京博物館蔵

 

 空撮写真(有楽町・東京都庁舎)

空撮写真(有楽町・東京都庁舎)

1957年(昭和32)3月8日

佐藤翠陽撮影

江戸東京博物館蔵

 

 第4章 副都心と現代の東京

 高度経済成長期を迎え発展を続ける東京には企業が集中し、就業人口も増加を続けていきました。そして過密する都心の機能を分散すべく、新宿など新たな副都心の開発が進められました。新宿には、1970年代より超高層ビルが次々と建設され、1990年(平成2)には現在の東京都庁舎が竣工し、首都機能の一翼を担うようになります。また、1980~90年代には臨海副都心の開発も行われました。本章では、高度経済成長期から現代に至るまでの東京の主な都市整備と景観の変化を、映像や空撮写真から見ていきます。

<主な展示資料>

 建設中の新宿西口超高層ビル群

建設中の新宿西口超高層ビル群

1973年(昭和48)

中田和昭撮影

江戸東京博物館蔵

 

 新都庁舎と新宿副都心

新都庁舎と新宿副都心

1992年(平成4)

東京都/提供

 

 開発中のお台場・臨海副都心(空撮)

開発中のお台場・臨海副都心(空撮)

1993年(平成5)頃

江戸東京博物館蔵

 

関連事業

ミュージアム・トーク(展覧会の見どころ解説)

担当学芸員が展覧会の見どころを紹介します。

日時 8月17日・24日、9月28日(各金曜日) 16:00~(30分程度)
参加料 無料(常設展観覧料は別途必要)
集合場所 常設展示室5階 日本橋下 にお集まりください。

 

ミュージアム・トーク(英語通訳付)

 学芸員が英語通訳付で展覧会の見どころを紹介します。

日時 9月8日(土曜日)①10:30~、②14:30~(30分程度)
参加料 無料(常設展観覧料は別途必要)
集合場所 常設展示室5階 日本橋下 にお集まりください。

 

えどはくカルチャー 企画展関連講座

①写真で見る幕末・明治初期の江戸東京
講師 金行信輔(都市史研究家)
日時 8月10日(金)14:00~15:30
場所 墨田区みどりコミュニティセンター 4階多目的ホール
②写真で見る東京の災害と復興
講師 沓沢博行(学芸員)
日時 8月24日(金)14:00~15:30
場所 墨田区みどりコミュニティセンター 4階多目的ホール

応募方法の詳細は当館ホームページ等でご確認ください。
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