2006.03.14(Tue)〜2006.05.07(Sun)

2006.03.14(Tue)〜2006.05.07(Sun)
東京都江戸東京博物館(東京・両国)では、家具や模型、当時の雑誌や写真など数多くの資料によってさまざまな角度から昭和のモダンなデザインとバウハウスをわかりやすく紹介する展覧会「昭和モダニズムとバウハウス~建築家土浦亀城を中心に~」を3月14日より開催いたします。
1919年、ドイツにバウハウス(=ドイツ語で建築の家)という造形学校がつくられ、建築家のヴァルター・グロピウスを中心に個性的な先生と生徒が集まりました。そこで生み出された四角い箱型の建物や、工業製品は、建築家やデザイナーたちによって日本にも紹介され、今のわたしたちの生活に大きな影響を与えています。江戸東京博物館は、平成14年に建築家土浦亀城が所蔵していた建築図面資料を収蔵しました。彼は、アメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトの事務所で修行したのち、日本で現在では当たり前となったコンクリートの四角い箱型の建物を多数設計したことで知られます。 関東大震災を経験した日本の建築家たちは、地震国である日本に堅牢な建築物を建てるためにさまざまな努力を重ねて来たにもかかわらず、最近問題となっている耐震偽装は、日本の建築物への信頼性に大きな影を落とし、建築家の倫理が改めて問われています。
現代のこのような社会情勢をふまえ、戦前から戦後にかけて活躍した建築家土浦亀城の設計活動を通し、鉄筋コンクリートの建物が東京に建てられていった時代を振り返ります。また、現在話題の同潤会青山アパートメント跡地に建てられた「表参道ヒルズ」のオープンにも関連し、昭和モダニズムの代表的な建物で、東京の風景を語るに欠かせない同潤会アパートメント関連の資料も展示します。
展覧会名 | 第2企画展「昭和モダニズムとバウハウス~建築家土浦亀城を中心に~」 |
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開催期間 | 平成18年3月14日(火)~5月7日(日) |
開催場所 | 江戸東京博物館 常設展示室5階 第2企画展示室 〒130-0015 東京都墨田区横網1-4-1 JR総武線両国駅西口徒歩3分、都営大江戸線両国駅A4出口徒歩1分 都バス 錦27・両28・門33系統「都営両国駅前」徒歩3分 |
休館日 | 毎週月曜日(ただし5月1日は開館) |
開館時間 | 3月31日まで 午前9時30分~午後5時30分(木・金曜日は20時まで) 4月1日から 午前9時30分~午後5時30分(土のみ19時30分まで) ※入館は閉館の30分前まで |
観覧料金 | 常設展観覧料でご覧になれます。 |
主催 | 財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館 |
後援 | ドイツ連邦共和国大使館 (社)日本建築学会 (社)日本建築家協会 |
出品点数 | 約130件 |
1919年ドイツにバウハウス(=ドイツ語で建築の家)という造形学校がつくられました。
建築家のヴァルター・グロピウスを中心に個性的な先生と生徒が集まりました。このバウハウスについての実物資料を展示します。
1.バウハウスとは 2.バウハウスの家具 3.バウハウスと日本人
東京帝国大学建築学科を卒業後、アメリカに渡りフランク・ロイド・ライトのもとで修行を重ねた建築家土浦亀城。彼が手がけた作品を中心に、東京に建てられたモダンな建築について紹介します。
1.フランク・ロイド・ライトとの出会い 2.東京に現れた新しい建物
![]() 山縣邸立面図(計画のみ) 1926年 土浦亀城設計 江戸東京博物館蔵 アメリカから帰国直後に計画された住宅案。 ライトの影響が強い。 |
昭和初期のモダンでおしゃれな家具、同潤会アパートメントの資料を展示します。
1.モダンな家具 2.同潤会アパートメント 3.東京の風景
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![]() 子ども用ダイニングチェア 秋田木工製作 1938年頃 江戸東京博物館蔵
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![]() 同潤会江戸川アパートメント 社交室のソファ 1935年 兼平雄樹/撮影 このソファにおすわりいただけます。 |
日時 | 3月17日(金)・3月24日(金) 16:00~16:30 |
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集合 | 常設展示室5階日本橋下にお集まりください。 |
えどはくカルチャー「昭和モダニズムとバウハウス~建築家土浦亀城を中心に~」
関連講座(事前申込制)
日時 | 4月14日(金) |
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講師 | アクセス住環境研究所 田中厚子 |
日時 | 4月26日(水) |
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講師 | 当館学芸員 早川典子 |