江戸城内、松の廊下について詳しく知りたい。(2000年)

2015/06/08

 江戸城本丸の、浅野長矩が刃傷事件をおこした場所として良く知られているこの廊下は、襖を飾る狩野派の障壁画に松が描かれていたので、 松の廊下と呼ばれています。本丸の大広間とその北側の白書院を結ぶ長い廊下です。大広間を出て西に10.5間(約20.7メートル)、さらに北に直角に曲がって 17.5間(34.5メートル)、全長50メートルありました。廊下の幅は、直角に曲がるところまでが2間で、北に曲がってからが2.5間で、天井の高さは1丈3寸4分 (約3メートル)でした。東京国立博物館( http://www.tnm.jp/window open )の情報アーカイブ( http://webarchives.tnm.jp/imgsearch/indexwindow open )で情報アーカイブで障壁画画像を見ることができます。また江戸東京博物館常設展示室には、縮尺1/30の松の廊下の模型と、ほぼ実寸大の襖絵を再現した体験展示「江戸城松の廊下の障壁画」があります。史跡は皇居東御苑にあります(備考※1,2参照)。

 

(参考資料)

『大系日本の歴史10江戸と大坂』竹内誠著 小学館 1989年 2101/13/10

『ヴィジユアル百科江戸事情第5巻 建築編』雄山閣 1993年 2105/59/5

『江戸城 四海をしろしめす天下の府城』学習研究社 2000年 p.99

『図説 江戸城 その歴史としくみ』平井聖監修 学習研究社 2008年 2105/1426/0008

『よみがえる江戸城 徹底復元 天下の巨城の全貌』平井聖監修 浅野伸子,小粥祐子執筆 学習研究社 2005年 5218/157/005 (CGで再現)

 

(備考)

※1 松の廊下跡(千代田区観光協会)  http://www.kanko-chiyoda.jp/tabid/253/Default.aspxwindow open  (2014/12/9確認)

※2 皇居東御苑(宮内庁)  http://www.kunaicho.go.jp/event/higashigyoen/higashigyoen.htmlwindow open  (2016/12/6確認)

(レファレンス協同データベース版)http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000013731window open