2007.07.24(Tue)〜2007.09.09(Sun)

Thematic Exhibition

生誕150周年記念 後藤新平展

後藤新平(財団法人東京市政調査会所蔵)

後藤新平
(財団法人東京市政調査会所蔵)

少年団の制服姿の新平(財団法人東京市政調査会所蔵)

少年団の制服姿の新平
(財団法人東京市政調査会所蔵)

 

幕末、東北水沢に生まれた後藤新平は、外科医を初めとして、台湾総督府民政長官、南満州鉄道株式会社総裁、内務・外務大臣等を歴任します。 その後、東京市長、関東大震災直後に内務大臣・復興院総裁として帝都の復興計画を立案し、東京の近代都市としての骨格を作り上げました。 また晩年は、政治活動のほか、青少年の育成にも尽力し、ボーイスカウト日本連盟の初代総長を務めたことでも知られています。 本展では、後藤新平ゆかりの品々や、最近発見された復興計画図など最先端の研究成果を交えて後藤新平の生涯をたどり、時代の先駆者としてのさまざまな取り組みを紹介します。

開催概要

開催期間 2007年7月24日(火)~9月9日(日)
会場 江戸東京博物館 6階 常設展示室
※後藤新平展開催にともない6階・大型模型のご観覧が出来なくなります。
  あらかじめご了承下さい。
休館日 毎週月曜日(ただし、8月13日(月)は開館)
開館時間 午前9時30分~午後5時30分
(土曜は午後7時30分まで。入館は閉館の30分前まで。)
観覧料金 常設展観覧料でご覧になれます。
主催 東京都、財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、
財団法人東京市政調査会、財団法人自治総合センター

展示構成

 第1章 生い立ちから青年期

1857(安政4)年から1894(明治27)年 37歳まで

医者を志し24歳で愛知県医学校(現名古屋大学医学部)の学校長兼病院長となる。遊説中負傷した板垣退助を診察した逸話がある。内務省衛生局に入り衛生行政に従事する。

 

ローレッツ博士手術図

ローレッツ博士手術図
1877から1880(明治10から13)年頃
芳洲画 名古屋大学附属図書館医学部分館所蔵
足をたてて手術を行っているのが新平。

 

 第2章 行政・政治の舞台へ

1895(明治28)年から1920(大正9)年 63歳まで

台湾総督府民政長官、インフラの整備などにあたる。日露戦争後南満州鉄道株式会社(満鉄)の初代総裁に就任。第2次桂内閣、寺内内閣でさまざまな大臣を歴任。

 

鉄道院申請書

鉄道院申請書
国有鉄道軌間に関する法律案(院議)
1919(大正8)年3月4日
同上文書(閣議中止) 1919(大正8)年3月8日
当館所蔵の初公開資料。鉄道のレールの幅を現行(狭軌)のままとする法案が鉄道院から閣議請議され、原が中止にしたまま、再び審議が行われることはなかった。(×をつけたのは原敬。)

 

 第3章 東京市政改革と震災復興

1920(大正9)年から1924(大正13)年 67歳まで

大臣経験者として異例であったが東京市長へ就任。人事刷新、都市インフラの再整備を企図した「八億円計画」を提唱。関東大震災後、内務大臣兼帝都復興院総裁として帝都復興計画を主導し、現在の東京の都市の骨格となるインフラ整備を行った。

 

帝都復興計画第一案

帝都復興計画第一案
1923(大正13)年 伊東市立木下杢太郎記念館所蔵
一昨年、復興橋梁の主たる設計者であった太田圓三の遺品の中から発見された。全体的街路網の構成の検討や路線の試行錯誤がみられる。

 

 第4章 晩年-未来の市民のために

1924(大正13)年から1929(昭和4)年 71歳まで

晩年はソ連との国交回復に尽力。(社)東京放送局(のち日本放送協会に改組)の初代総裁となり、日本初のラジオ放送を開始。最晩年には青少年育成のため、ボーイスカウト日本連盟の初代総裁も務めた。

 

ボーイスカウト帽子

ボーイスカウト帽子

関連事業

えどはくカルチャー

特集展示 生誕150周年記念 後藤新平展 関連講座
■ 東京を創った男 後藤新平 -その思想と戦略- 上映会

日時 2007年8月13日(月)
第1回上映 午前10時30分~
第2回上映 午後1時30分~
(上映時間 約90分)
会場 江戸東京博物館 1階会議室 (定員130名)
参加費 入場無料(先着順)

 

「都市問題」公開講座

■ 経世家・後藤新平 -その生涯と業績を語る 

日時 9月1日(土)
午後1時30分~午後5時30分
会場 江戸東京博物館 1階ホール
定員 400名
参加費 無料
8月24日(金)までにお申し込みが必要です。
お問い合わせ先 (財)東京市政調査会 Tel:03-3591-1261

 

映画『帝都復興』上映会

日時 9月2日(日)午後3時~午後5時
会場 江戸東京博物館 1階会議室 (定員130名)
参加費 無料